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特別寄稿

🇺🇦ウクライナの歌姫 ナターシャ・グジー 〜ニューイヤーディナーショー〜 料理と演奏の祭典 @IAIGallery フォトレポート
去る1月11日(土)に開催されました、「ウクライナの歌姫 ナターシャ・グジー 〜ニューイヤーディナーショー〜」МФК PHOTOSのYAJ氏によるフォトレポート。

 
2012年の冬、3度目のロシア駐在(@モスクワ)に赴任して間もない頃、手遊びにと持ち込んでいたウクレレの弦を張り替え、練習にと、ふと楽譜のあった「いつも何度でも」を弾いてみることに。木村弓さんが歌い演奏する、言わずと知れたジブリ映画『千と千尋の神隠し』の主題歌です。譜割りがむずかしいのでYouTubeで唄っている映像を探していたところ、ヒットしたのが、ナターシャ・グジーさんのバンドゥーラでの演奏でした。

単なる演奏だけではなく、広島の原爆の悲劇に触れ、ご自身のチェルノブイリでの被災から避難のことを紹介した映像を見ながら、その前年に起こった東日本大震災のことも思って、不覚にも滂沱と共に大いに感動させてもらいました。

その日から8年の歳月を経て、ご本人の歌を間近に聴く機会に恵まれたのが、この日のディナーショーでした。
 

 
東武伊勢崎線・亀戸線、京成押上線の、どちらの曳舟駅からも至近のIAI Galleryは、西方にスカイツリーの威容が目に入る曳舟川通り沿い、ファミマ横の階段を上がったフロアの奥に、“隠れ家”然とした落ち着いた佇まいで来場者を迎えてくれました。

IAI Galleryは、お酒をいただきながら色々な国の文化についても学べるカルチャースクール。(関連記事➡️ 秋のソビエト・ナイト @IAI Gallery フォトレポート )
 

 
昨年11月に同所で開催された『ウクライナナイト』においてもナターシャさんはバンドゥーラの演奏をされましたが、今回は料理から飲み物、細部にわたるまで全てナターシャさんご自身でプロデュースするスペシャルディナーショー。
 

 
まず受付で、フォトフレームに入った写真を1つ選んで入場します。このフォトフレームはお土産としてお持ち帰り。素敵な趣向でのお出迎えです。
 

 
ナターシャ・グジーさん。
「”私の部屋”をイメージした空間で、ウクライナの手料理と演奏をお楽しみください。」
 

 
“私の部屋”をイメージして、写真や小物、絵画などがGalley内に飾られています。
 

 
ウクライナの民族楽器バンドゥーラ、CD『Nataliya / ナターシャ・グジー』(2004) ジャケットに採用された油絵(作:平田太一郎)。
 

 
CD『Healing / ナターシャ・グジー』(2009) ジャケット撮影時に着用のドレス、ウクライナ大統領来日時に首相官邸夕食会に招かれた時の衣装も展示。
 

 
コースメニューにもなっているテーブルシート。
 

 
ナターシャさんご自身で仕込み、調理した手料理を、ご本人がサーブしてくれるという至極のおもてなし。食材や調理法に関する質問にも丁寧に答えてくださいました。
 

 
オードブル(ホロデッツ、ヴァレニキ、キノコのマリネ)から、メインのキエフ風カツレツ、そしてデザートのブリヌィ・アイスクリームのせまで、ナターシャさんの心遣いのこもったコース料理に舌鼓。
 

 
中でも、「なっちゃんボルシチ」という、ナターシャさんオリジナルレシピのボルシチは、チキンを使った、ロシア風の牛スジのボルシチとはまた異なった風合い。
レシピはオフィシャルウェブサイト で見ることができます。
 

 
食事が終わる頃には、立ち見席のお客さまも続々来場。
 

 
演奏は、たくみなトークも交えながら、日本の歌謡曲からクラシック、ご自身のオリジナル曲など、さまざまなジャンルの楽曲を、表情豊かな歌声でバンドゥーラを弾き語りながら聴かせていただきました。もちろん、『いつも何度でも』も。私だけでなく、涙をぬぐって聴き入っていた方が他にもいらっしゃいました。平和への願いと、感謝の気持ちが、ナターシャさんのどの歌にも感じられます。

アンコールは、アカペラで「The Rose」を披露。デザートと共に供された紅茶とバラジャムの甘い香りと共に、幸せな余韻を残す、素晴らしいパフォーマンスでした。
 

 
ディナーと、素晴らしい演奏で、心もお腹もいっぱい、と思っていたところ、なんと、最後には「お楽しみ抽選会」が!? テーブルシートの番号で、ナターシャさんが選んだ、素敵な民芸品のお土産が数名の方にプレゼントされました。
 

 
ナターシャさんのCDは、アマゾンでも購入できます。詳しくは公式サイトをご確認ください。
http://www.office-zirka.com/CDalbum.htm
 

 
ライブがはねて、夜風に吹かれて見上げるスカイツリーは、そこはかとなくウクライナカラー(空の青、小麦畑の黄色)でしょうか? 素敵なひと時にДякую!(感謝)

 
文・写真 YAJ (矢島徹至)
 
 

ナターシャ・グジー

ウクライナ生まれ。
ナターシャ6歳のとき、1986年4月26日未明に父親が勤務していたチェルノブイリ原発で爆発事故が 発生し、原発からわずか3.5キロで被曝した。
その後、避難生活で各地を転々とし、キエフ市に移住する。
ウクライナの民族楽器バンドゥーラの音色に魅せられ、8歳の頃より音楽学校で専門課程に学ぶ。
1996年・98年救援団体の招きで民族音楽団のメンバーとして2度来日し、全国で救援公演を行う。
2000年より日本語学校で学びながら日本での本格的な音楽活動を開始。
その美しく透明な水晶の歌声と哀愁を帯びたバンドゥーラの可憐な響きは、日本で多くの人々を魅了している。

2005年7月、ウクライナ大統領訪日の際、首相官邸での夕食会に招待され、演奏を披露。
2016年7月、これまでの活動が評価され、外務大臣表彰を受ける。
コンサート、ライブ活動に加え、音楽教室、学校での国際理解教室やテレビ・ラジオなど多方面で活躍しており、その活動は教科書にも取り上げられている。

YAJ (矢島徹至)

京都生れ、奈良育ち、東京在住。商社マン。

ロシア駐在中、МФК PHOTOS に加入。それを機に作品としての写真を撮りはじめる。

帰国後も精力的な撮影活動をこなし、日露文化交流イベントへの作品提供、演奏会のカメラマンを務める。

また、演奏会やライブとのコラボ写真展も企画。音とビジュアルの融合もひとつのテーマとして活動している。 

「被写体と私、その間にカメラがある。常に三位一体の関係です。」


 
写真展『子子展 – NEKO TEN – 子子(¡Vamos! & Давай! )と世界の猫たち』

日 時:2020年1月20日(月)〜2月1日(土)
    平日12:00~21:00
    土曜13:00~21:00日曜定休
場 所:cafe nook (MAP )
入場料:カフェでの開催なので1オーダーお願いいたします。

МФК PHOTOS

2011 年、モスクワで日露写真家の中村正樹氏が立ち上げた写真家集団。写真講座を中心として、撮影会や展示会開催などを行っている。写真を媒介として、日本の人々にロシアをもっと知ってもらい、好きになってもらうための啓蒙活動にも携わっている。現在ロシアに限らず世界各国にメンバーが在籍、約200名の組織となっている。

IAI Gallery

IAI GalleryはNPO法人International Antique Instituteの運営するカルチャースクールです。

日本酒・ドイツビール・お抹茶を提供しつつ、日本、ドイツ、ロシア文化の教育発展・伝統文化理解を深める場所となっております。
 

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