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日本におけるロシア

裁かれるは善人のみ [原題:Левиафан]

アカデミー賞外国語映画賞にノミネート、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の『ラブレス』[原題:Нелюбовь] が現在公開中です。
が、その前に予習として同じアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の2014年の作品『裁かれるは善人のみ』[原題:Левиафан]を観ましたのでそちらの話。この作品もゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞しています。

裁かれるは善人のみ [原題:Левиафан] (2014)
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:マルヤーナ・スピヴァク
   エレナ・リャドワ
   ウラジーミル・ヴドヴィチェンコフ

140分とやや長尺でテーマも重く、ちょっとしんどいかな?と思いましたが一気に観てしまいました。
邦題の通りまったく救いのないストーリー。
原題は “リバイアサン” なのですが、それと重ねられているのか、打ち上げられた鯨の白骨が印象的です。海には生きている鯨も泳いでいます。何者も抗うことのできない”力”。

いったいあのような状況でどうすればよかったというのか?
思うところはいろいろあるのですが言葉に出来ません。そこらへんは上手に評しておられるレビュアーの方たちがおられますので(笑)そちらを検索してみてください。
私はこの作品を観ることができてよかったと思っています。皆さんも体調のよい時に是非。

この『裁かれるは善人のみ』はかなり直接的な体制批判をしています。
不正を働いている市長の執務室の壁にはプーチン大統領の写真が掲げられています。
射撃の的には歴代の指導者たちの写真(「最近のはまだ歴史的評価が定まっていないから」と言いながらもエリツィン大統領の名前は出てきます)。

「今のロシアでこのような作品を作ることが可能なのだろうか」というようなことを以前書きましたが 、ちょっと心配になるレベルです。
しかし、意外なことに制作費の一部がロシア政府から出たそうです。また、ズビャギンツェフ監督は文化省や当局からの圧力や介入、脅迫、また政府からの公式な批判などは受けたことはないとインタビューで答えています。
外国で賞をとるような才能のある監督の話ですから全ての人に当てはまる話ではないかもしれません。しかし、ロシアの連綿と流れる”芸術の国”としてのプライドを感じました。

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※これは私自身の勉強用ですので間違いもあるかもしれません。もし間違っていたらコメントにて教えていただけると嬉しいです。
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