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『レッド・スパロー』を観た|ハリウッドにおけるロシア

ハリウッドのスパイ映画『レッド・スパロー』を観ましたので、諜報機関というものについて考えてみようと思ったのですが…まぁあまり意味がないなと。これはエンターテインメントです。細かいこと気にせず…いや、気にはしたほうがいいな。気にしながらフィクションとして楽しんでください 笑

レッド・スパロー [原題:RED SPARROW] (2018)
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス
   ジョエル・エドガートン
   マティアス・スーナールツ

この作品は現代を舞台にしています。つまりKGB(ソ連国家保安委員会)ではなくSVR(ロシア対外情報庁)の話ということです。
SVR側の登場人物にロシア語を話す人物がいません(というか主人公のお母さんも英語で話します)。わざわざロシア訛りの英語を練習したそうです。そういうリアリティラインの作品であるということは頭に入れておいたほうがいいと思います。

元CIA工作員という経歴を持つジェイソン・マシューズによる同名小説が原作で、同氏は映画の製作にも監修的な役割で参加しているらしいですが、曰く自らの実体験に基づいているから”リアル”なんですって。ディテールにおいてリアルに描かれている部分はあるのでしょうが、それをもって≒実話ではないということを理解しておく必要があります。

まずハニートラップ的なこと、そんなことも実際あるのかもしれませんが、政治家相手程度なら有効かもしれませんけど諜報員相手にとか、どれだけCIAがボンクラなのかという話にしかなりませんね。
そしてCIAによる諜報活動は人道的、SVRによる諜報活動は非人道的ということになっています。良くも悪くもSVRの活動については明らかでない部分がありますが、CIAについては人権を無視した拷問が行われていた事実が明らかになっており、この点についてはアンフェアだと言わざるを得ません。

ただ、アメリカ/ハリウッドは一方で『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のような映画でアメリカ自身の不正を描くということもしており、その点はさすがだなと思います。今のロシアで同じようなことが可能なのかどうか?

ところで、ハリウッド作品でロシアはいつも悪く描かれるけど、ロシアの人たちはそれを観てまたかと笑っているそうですよ 笑
いや、当然怒っている人もいるだろうと私は思うのですが、そういう人はそもそも観に行かないか…

ではロシア映画ではアメリカ/アメリカ人はどのように描かれているのか?気になったので調べてみました。実際の作品を見たわけではありませんし、掲示板での書き込みの情報なので信憑性については留保させていただきますが。

そもそもあまりアメリカ人は出てこないとのこと。悪役は大抵自国ロシア人か、戦争映画ならナチスドイツ。
意外にも、冷戦下でさえアメリカを悪役にした映画はほとんどないそうです。
現実世界ではアメリカが一番の悪役との声も。

私自身は映画や音楽含めアメリカ文化には長く慣れ親しんできましたしそれは今も変わりません。
この『レッド・スパロー』もエンターテインメントとしては楽しみましたし、主演のジェニファー・ローレンスも好きですし。ただ明らかなフィクションは別として、”実体験を基にした”ようなものについてはその中のどの部分がリアルでどの部分がフィクションなのか、充分留意する必要があると思います。

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🇯🇵今日の単語🇷🇺
шпион (shpion)
фикция (fiktsiya)
※これは私自身の勉強用ですので間違いもあるかもしれません。もし間違っていたらコメントにて教えていただけると嬉しいです。
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