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日本におけるロシア

『オリバー・ストーン オン プーチン』を読んでみた

出版よりずいぶん時間が経ってしまっていますが『オリバー・ストーン オン プーチン』を読みました。基本的には政治は扱わないようにしようかと思うのですが、スクリパリ事件 により欧米・ロシア間に緊張が走る中、この本はもう一つ別の視点で物事を見てみるという意味で非常に有益な本であったのでご紹介いたします。

この本は2015年7月2日から2017年2月10日の間に、オリバー・ストーンが4回ロシアを訪問し、計9日間にわたり行ったインタビューの書き起こしです。このインタビューはドキュメンタリー番組のために撮影されたもので、番組をご覧になった方も多いかと思います。

この本を読んで思ったことは、プーチン大統領が(当然ながら)非常に頭脳明晰で、また平衡感覚の優れた人物であるということです。
印象的なのは、プーチン大統領がアメリカのことを常に「パートナー」「友人」と呼んでいることです。オリバー・ストーンは愛国左派でありアメリカの政策について批判的ですが、プーチン大統領はそのことを理解しつつ自分を反アメリカ主義に引きずり込むのはやめてほしいと言います。アメリカは数多くの過ちも犯しているがそれでも対話を続けるべきパートナーであると。

もう一つ、ファクトについては可能な限り正確に話そうという意思が見えます。しかしそこに至る経緯について、日本で見聞きできる情報とはかなり様相が違います。

先入観を捨ててこのロシア側のストーリーをたどってみると、それはそれで筋道が通っています。
プーチン大統領は、自分の言うことを全て信じてもらえるとは思っていないと言います。しかし、ロシアが何を言っても(かつての)西側諸国、特にアメリカによって全て否定されてしまうので、すくなくともこのインタビューでロシア側の見方を知ってほしいと言います。
これをプロパガンダだとする批判もあると思いますし実際そのような効果も意識はしているでしょうが、どちらかが一方的に正しいということがあるでしょうか?そしてそれを信じる根拠は?

私はこれはどちらも間違っていないのだと思います。ただ “視点” が違うのだと。
そしてプーチン大統領が賢いと思うのはアメリカ側の “視点” も視野に置きつつ、しかしながらロシアの “視点” はこうだ、と示している点です。
同じようなインタビューを、ぜひアメリカ大統領にもやってみてほしいです。

これを読んで、または番組を見た上で皆さんがどう感じるのか、これはもちろん色々な意見があって当然だと思いますが、間違いなく歴史を作っている政治家の一人ですので一読一聴の価値があると思います。

オリバー・ストーン オン プーチン

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※これは私自身の勉強用ですので間違いもあるかもしれません。もし間違っていたらコメントにて教えていただけると嬉しいです。
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