
東京・阿佐ヶ谷のミニシアター・ユジク阿佐ヶ谷にて、4/27(土)〜5/17(金)の期間、同劇場名の由来ともなったユーリー・ノルシュテイン監督の代表作「霧の中のハリネズミ」を含む特集上映『ユーリー・ノルシュテインの軌跡』が開催されます。
ドキュメンタリー作品『ユーリー・ノルシュテイン《外套》を作る』と代表6作品の『ユーリー・ノルシュテイン監督特集』の2プログラムの上映です。
同期間は『ロシアアニメーション傑作選2019』 の上映もありますので併せてお楽しみください。
『ユーリー・ノルシュテイン《外套》を作る』4/27(土)〜5/17(金)
苦悩、情熱、そして創造 —
アニメーションの神様、ノルシュテインの深部に迫るドキュメンタリー
ロシアを代表するアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテイン。彼は30年以上の歳月をかけてゴーゴリ原作『外套』のアニメーションを制作しているが、しばらく撮影をしていない。2016年6月、モスクワにあるノルシュテイン・スタジオ “アルテ”。おびただしい数のスケッチ、キャラクターパーツ、誇りをかぶった撮影台・・・。世界が待望する『外套』はいつ完成するのか、なぜ『外套』なのか、ノルシュテイン自らが語る。
ミニシアター・ユジク阿佐ヶ谷
監督:才谷遼/出演:ユーリー・ノルシュテイン他/
2019年/109分/日本/DCP/カラー
©ふゅーじょんぷろだくと
上映日時
4/27(土)〜5/3(金・祝) 18:30〜
5/4(土)〜5/10(金) 15:00〜
5/11(土)〜5/17(金) 12:05〜
Ticket
一般1,800円 学生1,300円 シニア1,100円 会員1,000円
★毎月1日・毎週木曜サービスデーは1,100円
ユーリー・ノルシュテイン監督特集 4/27(土)〜5/3(金・祝)、5/11(土)〜5/17(金)
世界アニメーション史上の名作『話の話』など、代表作6作品
1941年9月15日、旧ソ連に生まれたロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン。切り絵を用いた緻密な作風で知られ、文字通り “アート・アニメーションの神様” として、日本の宮崎駿・高畑勲監督をはじめ、世界中のアニメーターからリスペクトされる存在。6作品は、監督作を世界初となるHD画質のデジタルリマスター(2K修復版)で上映。オリジナルネガから2Kスキャニングされたデータをロシアから取り寄せ、レストレーション(修復)、グレーディング(色調整)をおこない、2K修復版を制作。また音声も大元の磁気テープからデジタル化、日本の誇る音響エンジニア、オノ セイゲン氏が修復・マスタリングを担当。映像、音声共にかつてない美しさで、世界アニメーション史に輝く傑作群が甦った。
ミニシアター・ユジク阿佐ヶ谷
▼上映作品▼
『25日・最初の日』



© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
ロシア・アヴァンギャルドアートに着想を得て、ロシア革命を鮮烈に描いた記念すべき監督デビュー作。静かな広場に民衆の怒りが打ち寄せ、資本家・貴族・ブルジョア・聖職者・憲兵らの支配者階級が打ち倒される様子が描かれる。
(1968年/10分/監督・アニメーション・脚本・美術:Y.ノルシュテイン、A.チューリン)
『ケルジェネツの戦い』



© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
ロシア聖像画(フレスコ美術・細密画)の手法を使い、カラー・ワイドサイズで制作。鮮烈な色彩で戦争を描いた圧巻の第二作。
(1971年/10分/監督・脚本:I.イワノフ=ワノー 監督・アニメーション:Y.ノルシュテイン/美術・演出:M.ソコローヴァ、V.ナウーモフ/撮影:V.スルハーノフ/音楽N.A.リムスキー・コルサコフ★1972年ザグレブ国際映画祭最優秀賞・特別審査員賞受賞)
『キツネとウサギ』



© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
初めて動物キャラクターが登場する作品であり、初の子ども向け作品、初の単独監督作品。とぼけたユーモアと民衆美術を取り入れたセンスが素晴らしいロシア版「まんが日本昔ばなし」。
(1973年/10分/監督・アニメーション:Y.ノルシュテイン 美術:F.ヤールブソワ 撮影:T.ブニモーヴィッチ 音楽:M.メェローヴィッチ 編集:N.アブラーモワ 語り:V.ホフリャコフ 1974年ザグレブ国際映画祭 児童映画最優秀賞)
『アオサギとツル』



© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
ロマンチックな幻想と幻滅とがせめぎあう悲喜劇 日本の浮世絵・水墨画を参考に、初めて複数の背景を重ねる手法で制作された作品。
(1974年/10分/監督・アニメーション:Y.ノルシュテイン 脚本:R.カチャーノフ、Y.ノルシュテイン 美術:F.ヤールブソワ 撮影:A.ジュコーフスキー 作曲:M.メェローヴィッチ 編集:N.アブラーモワ ★1975年アヌシー国際映画祭審査員特別賞受賞)
『霧の中のハリネズミ』



© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
夕暮れの野原をハリネズミのヨージックが急ぎ足で歩いている。友だちの子グマの家でお茶を飲みながら星を数えるために。いつしか周囲には夕霧が立ちのぼり、ヨージックはそこで様々な体験をする…。
(1975年/10分/監督・アニメーション:Y.ノルシュテイン 脚本:S.コーズロフ 美術:F.ヤールブソワ 撮影:A.ジュコーフスキー 作曲:M.メェローヴィッチ 編集:N.アブラーモワ 声優:A.バターロフ〈語り〉、 M.ビノグラードワ〈ハリネズミ〉、V.ネビンヌイ〈小熊〉)★1976年全ソ連映画祭 最優秀賞受賞、1977年テヘラン国際青少年映画祭 最優秀賞と金の大メダル、1977年ロンドン・フェスティバル年間最優秀映画賞、1978年シドニー国際映画祭 銀のブーメラン賞)
『話の話』





© 2016 F.S.U.E. C&P SMF
ノルシュテイン自身が「もっとも心情に沿った内容で、私の友達に語った、手紙に綴るような作品」と話しているとおり、自伝的な要素を多く含む作品。
(1979年/29分/監督・アニメーション:Y.ノルシュテイン 脚本:L.ペトルシェフスカヤ、Y.ノルシュテイン 美術:F.ヤールブソワ 撮影:I.スキダン=ボーシン 音楽:M.メェローヴィッチ、W.A.モーツァルト、J.S.バッハ 編集:N.アブラーモワ 声優:A.カリャーギン〈狼〉★1980年ザグレブ国際映画祭最優秀賞受賞、1980年オタワ国際映画祭最優秀賞、 第二回モスクワ国際青少年映画祭 最優秀アニメーション賞・観客審査員賞受賞、1984年映画芸術アカデミーとASIFAが共催した国際アンケートで「歴史上、世界最高のアニメーション映画」として認定。)
上映日時
4/27(土)〜5/3(金・祝) 17:00〜
5/4(土)〜5/10(金) 休映
5/11(土)〜5/17(金) 14:10〜
Ticket
一般1,300円 学生・シニア1,100円 会員1,000円
★毎月1日・毎週木曜サービスデーは1,100円

ユジク阿佐ヶ谷
ユジク阿佐ヶ谷さんの会員制度は、入会・年会費1,000円で1年間有効の会員証が発行されます。会員証の提示で最大800円(作品により異なる)の割引が受けられるほか、入場1回につきスタンプ1つ捺印(メルマガに登録して提示すると2つ!)。12ポイント貯めると6ヶ月有効の招待券を1枚もらえますのでこの機会にぜひご入会ください。
上映期間中、他ではなかなか手に入らない、ユーリー・ノルシュテイン関連グッズも販売予定です。