ソビエト連邦では、特に1940年代後半と1950年代にはジャズとロックンロールは、敵の音楽、裏切り者の歌と(政府には)見なされ禁止されていました。しかしソビエトの人々の西側の音楽に対する欲求がこんなものを生み出しました。

出典:Russian Art + Culture
これは使用済みのレントゲンのフィルムに音を刻んだ『肋骨レコード』[Музыка на ребрах]。“Ribs (recordings)”などとも呼ばれています。肋骨だけでなく頭蓋骨等ももちろんあります。
先日のロシア映画祭 (関連記事➡️ 第2回 ロシア映画祭 in 東京 «ДНИ РОССИЙСКОГО КИНО В ТОКИО» ロシア映画祭 )で上映された『ピオニールの名の下に!少年たちの最後の夏』[原題:Частное пионерское 3](2017)という作品の中でもWingsやQueenのレコードが高値で取引されているシーンがありました。
政治と人々の欲求・好奇心は全く別のものですね。