日本にもすっかりハロウィンは定着し、あらゆる種類のお店がハロウィンの商品で飾られていますね。
さて、去る10月14日、『ブラジルとロシアのハロウィン台所 Halloween in the Kitchen!』というイベントがありました。
主催はART Rabbitsさん。ART Rabbitsとは…
「文化や年齢を超えた異文化交流」を、「ちょっとわくわくするようなアート・クラフト」を通して体感してもらえるようなイベントを企画しています。
子供〜大人、日本人〜外国人という括りに縛られず、自由に参加者の方々が交流を楽しめる場を創り出せるよう日々楽しく活動しています。
活動状況としては、2か月に1~2回のペースで開催しています。
最近では、8月に鎌倉の海岸に集まりビーチサンダルにペイントする会、9月にはグルーガンを用いたブラジルサンバの手芸体験を行いました。8月はロシア人のクリエイターさん、9月はブラジル人ダンサーさんとその娘さんが主導でワークショップを開催しています。どちらのイベントも先生たちの魅力と力強いご指導で素敵なクラフト&文化交流体験となりました。
今回はブラジル人パティシエさんとロシア人クリエイターさんとのコラボレーションで「キッチン」をコンセプトにハロウィンイベントを開催しました。
ART Rabbits代表 Yukie S
今回のイベントはカラフルなシュガーフォンダンケーキ作り体験と、スプーンの焼き絵作り体験の2部構成。
講師はこのお二方。

Amano Ouchi Flavio Masaki
(天野大内フラビオ正樹)
ブラジル人パティシエ。
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- ブラジル universidade anhembi morumai(アンニェンビー・モルンビー校)の多国籍料理を修了後、調理師として和食を経験。
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- 北海道 宮島学園調理師専門学校に留学中、北海道協会のプログラムにて蕎麦、居酒屋、和菓子、料亭のプロジェクトに参加。

Anita K (アニータ)
ロシア人クリエイター。
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- モスクワの音楽アカデミー ピアノ演奏科卒業。東京のデザイン学校を修了。
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- 都内の某アニメーション会社にてアニメーターとして活躍中。
ケーキ作りと焼き絵の両方参加される方もいらっしゃいますし、どちらかだけ参加される方もいらっしゃいました。
Bolo de Holloween colorido
カラフルなハロウィンケーキ
今回はフラビオ先生特製のフォンダン生地とスポンジ、クリームを用いてハロウィンカラーに装飾体験していただきました。
ウェディングケーキからはじまり、欧州・アメリカ地域で多く見られるケーキのデコレーション方法です。
一見シンプルで子供向けのように見えますが、自分でデザインを考えて自由に飾り付ける内容なのでいざ手を動かして作ってみると大人でも楽しんでいただけるワークショップです。親子で熱心に取り組んでいただけたり、参加者同士でアイデアを見せ合ったりと、和気あいあいとした様子が見られました。
完成したケーキはケーキケースに入れてお持ち帰りいただき、もちろんおいしくお召し上がりいただけます。

ART Rabbits代表 Yukie S
今回は取材も兼ねて、ということもあり私はスプーンの焼き絵のみ体験しましたが、ケーキ作りにも参加すればよかったですね。
Выжигание по Дереву
ウッドバーニング
『Жучок с Грибочеком(虫ちゃんときのこ)』
きのこは愛すべきロシア料理によく登場します。
Жучок(カマキリとかカブトムシとか)はロシアの動物民話の絵本によく登場します。今回のЖучокはかわいいハロウィンマントを着ています。きのこには煙突と窓がついていて、Жучокはそこにすんでいます。

ロシアフォークアートの木のスプーンは、その美しさや香しさだけでなく、熱い食べ物を食べる時に火傷を防ぐという機能性も備えています。冬が長いロシアでは、広大な森の自然に寄り添いながら、熱々のスープ(例えばボルシチとか)を楽しく美味しく食べるには木のスプーンは欠かせないものでした。
また、ロシアでは木のスプーンを鈴や美しい模様で装飾して打ち鳴らす、楽器としても親しまれています。
クリエイターのアニータ先生もスプーンに美しいロシア模様を描きます。写真のまな板もアニータ先生がデザインしました。

ART Rabbits代表 Yukie S
私は絵心が全くないのですが、果たしてどうなるでしょう?
出来不出来はこの際問題ではなく、体験をしてみること、そしてこのような体験を得られる場があるのだということを皆さんにお伝えできればいいのです。よね?笑

まずは下絵です。
今回は予めアニータ先生が鉛筆での下絵を描いておいてくれています。
絵の苦手なものにとってまずここが大きなハードルになってしまいますからこれはありがたい。

この下絵に電熱ペンをトレースさせて絵を付けていくわけですが、その時にペン先がズレないように通電していない電熱ペンで下絵を何度もなぞりスジをつけていきます。
次に電熱ペンに通電し、充分熱くなってから焼いていきます。
失敗したら消すことができないので緊張します。点描画のようにドットをひとつずつ置いていく感覚で焼いていけば失敗は少ないでしょう。

電熱ペンで描き終わったら、今度はアクリル絵の具で柄に花を描いていきます。
焼き絵の部分に関してはアニータ先生の下絵がありましたので全く絵心は不要でしたが、ここからは自力で描きます。大体この辺に花をおいてくださいね、のガイドはうっすら描いておいていただきましたが、花の散らし方(分布)とか枝ぶりなどにやはりセンスが表れてしまいます。

どうでしょう?
こうして出来上がってみてしまえば、全く初めて作ったにしてはそれなりに良く見えてくるから不思議です。
今回は下絵をプロに描いていただいたというところが大きいですが、どうしても絵が苦手という方でもカーボン紙などでイラストをトレースしたりすれば、手軽に楽しめるとてもいいホビーだと思います。
もちろん絵心のある方は壮大なアート作品に挑戦してみるのもいいと思います。
さて、実はこれで終わりではなく仕上げがあります。
鉛筆の下絵を拭き取り、ニスを塗ります。と言って、これはアニータ先生がやってくださいました。自分でやらなければなりませんでしたね 笑
最後に可愛いラッピングまでしていただきました。

ニスが乾く間、フラビオ先生によるパンプキンプリンをいただきました。
プロのパティシエさんの作るパンプキンプリンですから、これはレストランで食べられるレベルです。大変美味しくいただきました。

参加者はお子さん連れから若い方まで幅広く、また外国の方なども参加されていました。私は1人での参加でしたが、ART Rabbitsさん、また参加されている皆さんで良い雰囲気を作っておられましたので、楽しい時間を過ごすことができました。
参加者の皆さまの日常の環境がばらばらであるにもかかわらず、和やかに楽しんでいただけるのはとても嬉しいことです。毎回「いろんな人たちが参加していて興味深かった」「クラフトが可愛いく完成して嬉しかった」といった嬉しい感想をいただけるのは、次回へ向けた原動力となっております。
次回の開催は12月2日(日) 13:30〜16:30を予定しております。(学芸大学駅の予定)
ロシアのクリスマスならではなテーマ:ロシア民話«Снегурочка(スネグーラチカ)»をモチーフにしたクラフト体験です。今回のスプーン焼き絵のアニータ先生のレクチャーで、次回はまな板にロシア装飾模様をウッドバーニングとペイントを施していただけます。そして、ワークショップ後にはお天気が良ければ森林公園へ、冬を求めてшишки(松ぼっくり)探しもこっそり計画中です。みなさま、お気軽に遊びにいらしてください。
ART Rabbits代表 Yukie S
お友達やご家族ではもちろん、おひとり様で参加されても楽しめるイベントでした。
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